心の病気の種類

気分的障害にあたる、うつ病と躁うつ病

心療内科に通う必要がある心の病気には、多くの種類があります。代表的なものに気分的障害にあたる、うつ病と躁うつ病があります。うつ病とは何をしても楽しくなく、ずっと気分が落ち込んでいる状態が続く病気です。主にストレスが原因だといわれ、何をするにも無気力となり眠れない状態が続きます。日常生活のなかで気分が落ち込む出来事は多々ありますが、うつ病はその原因が解決しても落ち込んだ状態が回復することはなく続きます。

躁うつ病は双極性障害ともいわれ気分が落ち込む状態と、気分が高揚し楽しくてしょうがないという躁状態が繰り返される病気です。躁うつ病の原因はストレスではなく脳内の情報伝達の乱れにあり、発症には遺伝的な側面もあると考えられています。

不安障害のパニック障害と強迫性障害

不安障害とされるパニック障害や、強迫性障害も代表的な心の病気です。パニック障害は何の前兆もなく突然動悸やめまい、息苦しさなどを感じ手足が震えるといった発作を起こす病気です。その症状に耐えられず座り込んでしまうことが多いので、日常生活にも支障が出ます。人によっては「このまま死んでしまうかもしれない」と思うほどの症状でコントロールもできないため、いつ発作が起こるかと不安にも駆られます。発作が起きる原因と条件は、人それぞれです。

強迫性障害とは特定のイメージや考えが起こり、それを解決するために生活に支障が出るほどの行動をしてしまう病気です。例えば、手の汚れが異常に気になり病気になってしまうという考えが起こり、それを解決するために長時間手を洗い続けたりします。また、空き巣や火事等の不安から、外出時に一度や二度だけでなく何度も施錠やガス栓の確認をしたりするのも強迫性障害の一種です。